12月7日 塩塚峰

高速の法皇トンネルを抜けた途端、一面霧が立ち込めてまるで幽玄の世界に入っているようであった。「朝こんなに霧が立ち込めているということは今日は晴天になるのは間違いない」とみんなで話し合っていました。
それから道の駅に着いて暖のきいた車から出ると外は真冬の寒さでした、ダウンのジャケットの下にウィンドブレーカとたくさん着込んでいるのだけれども肌が引き締まる感じであった。
今日のコースは新瀬川登山口から塩塚峰そして道の駅(霧の森)へと左まわりのコースであった。
山の会のSさんは新宮の近くの地元の人で、この山の案内役をかってくれ非常に助かりました。
塩塚峰はすすきの草原で2年に1回ほど草焼きを行うそうです。そうすることで生態系を維持しているそうです。草焼きをするといってもこんなに広い草原を燃やすのですから火の勢いは強くなるし下手をすれば山火事になるし、ものすごく大変な作業だろうと想像してしまいます。ただ見学するのには壮観で素晴らしいものでしょうけれど。
昔はこのすすきのカヤで10年か20年おきに部落が共同で屋根ふきをしていたそうです。
また、百姓のいわれを聞きました。田畑を栽培し農閑期には蚕、ミツマタから紙をすき、藁仕事、山では木の間伐、炭焼きと生活に必要なものはすべて自分たちで考案したり作ったりしていた。それで、たくさんの仕事をするということで、百姓を言ういわれがあるとのことであった。改めてご先祖様が苦労されたことに、感謝の思いになりました。
さて、頂上に近い尾根に出て、しばらく行くと東屋がありそこからは四方360度見晴らしのいい所で、赤星山石鎚山、剣山など石板に書いてありました。そこには雪が積んでおりAさんから簡易アイゼンを付けて演習してくれました。
それから、下山していくとだんだんと暖かくなり、これが小春日和というのかな・・・
風もなく陽だまりのなかを農家の庭先をゆっくり歩いていると、なんだか気持ちまでほっとした思いにしてくれました。

これは炭焼小屋の後それからパイプが見えるのは炭焼きの煙を集めて木酢液を作るためのものです

これはミツマタです

投稿:S.Tanaka

 

 

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