例会山行 土佐矢筈山(1607m)2019年8月18日(日)

5時半に事務所(観音寺)を出発。高速を大豊で下り、

7時に京柱峠到着。

京柱峠は西峰(高知県大豊町)―京柱峠―祖谷(徳島県東祖谷)を結ぶ文字通り四国の脊梁山脈横断ルートで、弘法大師が阿波から土佐へ向かった時、麓の祖谷の村よりあまりにも遠く、この峠を越えるのはに上るほどだということからこの峠名がついたという。細い曲がりくねった道を上がって行くと峠で道が三叉路になり立派な案内板があった。ここに車を置き、少し行った先にある小桧曽山登山道を行く。

「京柱峠」

「京柱峠案内板」

7時25分、登山開始。涼しい爽やかな大気に足取りも軽い。と、そのはずだったが、途中見上げるような急坂に息が弾む。

「急登」

急登を抜けると、道は二股に分かれ、行きは左のコースを進む。右のコースはブナの原生林を巡るコースで、こちらは帰りに取っておくことにする。

「上りの分岐」

時折吹く爽やかな風の中、木々の緑を楽しみながら緩い上りを行く。

しばらく行くと先の二股に分かれた道の合流地点になり、その先に小さな祠と「小檜曽山モミ千本」の立て札がある。

「モミ千本」

歩いていると、まだ青い折られたモミの小枝が所々に落ちている。それで初めてここにモミの木があるのを知る。上を向いて歩いてない証拠だなあ(笑)。動物が折ったのだろうかと思いながらも思考はそこでストップしてしまった。

その後、緩い坂を登り切ると、山が開け見事な笹原が現れる。

「笹原」

「小桧曽山看板」

笹原を右に数百m行くと、

9時05分小檜曽山に着く

折り返して、先の分岐を左に矢筈山に向かって歩く。すると、途中にまた小桧曽山と書かれた看板が。どうも小桧曽山頂上看板は二つあるようだ。

「小桧曽山看板」

視界いっぱいに続く笹原の向こうに土佐矢筈山が見える。笹原は圧巻だが、矢筈山は遠い。

「笹原から矢筈山を望む」

「笹原を歩く」

笹原は日が照ると少々暑かったが、涼風が吹き、時折雲が広がり日射しを遮り概ね快適だった。が、朝露が残り膝から下は濡れるは、生い茂った笹で足下は見えず、時折石に躓いたり、斜面に足を取られたりした。

10時30分、土佐矢筈山到着。

「土佐矢筈山集合写真」

帰りはモミ千本の看板から帰り用に取っておいたブナの原生林のコースを行く。

大きなブナの森で、倒木には苔が生えており、今までとはまた違った山の様相を見せてくれる。

「ブナの原生林」

13時15分京柱峠に無事帰着。植林帯あり、モミの木あり、笹原あり、ブナの原生林ありと飽きることのない楽しい山行だった。

帰りは京柱峠を大歩危に向かって、途中通行止めで大きく迂回しながら帰ってきた。途中の温泉もまた格別であった。