2020.2.13(日) 曇りのち晴れ
総距離 7.2km(登山道5.7km)
所要時間 約5時間
天霧山に登るには麓の四国霊場第71番弥谷寺から上るのが一般的だ。
「弥谷寺は古来より霊山(弥山)として信仰されたといわれ、日本三大霊場(恐山・臼杵磨崖仏・弥谷山)の一つに数えられたといわれている。弥谷山には、神仏の世界(須弥山)への入口として信仰されたといわれる水場の洞窟がある。」(以上弥谷寺ホームページより)
この弥谷寺から中世の山城趾のある天霧山までのコースは、歴史と幽玄の世界に包まれ、各所にある石仏や磨崖仏、長宗我部軍との戦いの伝説など、いつ行っても何やら心に想う所のある場所だった。
今回は弥谷寺の寺域を通らないで天霧山~弥谷山~黒戸山を縦走した。各所に丁寧な看板が設置され、道も良く整備されており、急坂あり展望所あり巨大な岩盤ありの楽しいコースだった。
多度津町白方南原登山口
登山口に縦走地図の看板あり
登山道は整備されていて分かり易い。昨日の雨で滑りやすかったが、落ち葉もさほどなく上り易い。途中、サルトリイバラのまだ赤い実の残ったのを見つけ歩きながらリースを作ったり(Aさん)、多くある蔓取りにいそしんだりする(Hさん)。
馬道祠。採石場のために今は無くなった東方尾根からの馬道と呼ばれたルートの名残か?
ところどことに急坂があって楽しい.
360m地点。ここまで来れば登りはほぼなし。ふぅ~
天霧城趾(382m)。ここが本丸跡かと感慨に浸りながら小休憩。
天霧山を下った鞍部にある白方へ向かう遍路道の看板。ここを過ぎるとすぐに右手に祖谷山への登り口。そのまま直進すると弥谷寺に行く。
祖谷山頂上(381m)へは天霧山から80m程下ってまた80m程登ってなんなく到着。見晴らしはない。
祖谷山を黒戸山に向かって下って行くと弥谷寺への分岐点がある。ここから落ち葉の多い急坂を下りると弥谷寺に出られるが、ここは直進する。
途中に何カ所かある展望所から貴峰山・毘沙古山・竜王山が見える。遠くにあるのは、七宝山から真平山・高尾木・妙見・横峯へと続く山々。
のたのせ池。黒戸山近くの鞍部にある水たまり場。夏でもここには水があり、猪のヌタ場になっている。
黒戸山頂上(299m)。ここから北に不動院までのコースを降りる。
標高170m地点にある大きな岩盤。そそり立つ岩肌に伸びる蔦をとるHさんと、凝灰角の岩盤か?と見入るIさんと私。地表に出た岩盤は高さ4~5m、ここでぐるっと回り込んでいて奥行き10m以上、いやもっとあったか?
無事見立不動院に到着。AさんとHさんはどこに行っていたんだというように、リュックに多量の蔓をくくりつけて、ここから下道を1.5km程歩いて帰った。
途中の畑の梅が芳しい匂いを放つ
その日のうちに作り上げた、Hさん手作りの蔦のかご。山に行っても歩くだけじゃないのが凄い!
南原登山口 8:15
天霧山三角点(360m) 9:30
天霧城趾 9:40~9:50
弥谷山頂上 10:30
鉄塔No.9 11:00~11:35(昼食)
黒戸山 12:00
見立不動院 12:50
南原登山口 13:30
投稿:R.Osawa
何度も登ってる弥谷山、違ったルートで登るとまた面白かったです。黒戸山のあの大きな岩盤は一見の価値あり❗