東赤石山・八巻山は、赤石山系の中心に位置し、急峻な地形と岩峰をもち、北アルプス登山の練習山と評されている。また東赤石山は、「花の楽園」と言われているほど多種の高山性植物を見ることができる植生豊かな山と聞く。
今回は、10名のパーティーで、①筏津登山口から登り、②瀬場谷分岐(瀬場谷出合)で右(右股コース)に進み、③東赤石山分岐を経て、赤石越えから④東赤石山山頂を目指す。昼食を済ませた後、赤石超まで戻り八巻山方面へ進む。岩尾根横がけ道を進み⑤八巻山山頂に登頂した後、急斜面の岩場を下り⑥赤石山荘へ、帰りは左股コースで渓流を楽しみながら②瀬場谷分岐まで下り、①筏津登山口に戻る。休憩を含めて歩行時間8時間半を予定する
登山口までは自家用車を利用した。車は、筏津登山口周辺の駐車スペースに駐車した。ここが満車の時は、対岸の駐車場に停めることができるので、多少混雑しても大丈夫のようだ。
・筏津登山口の駐車スペースに車を駐車する。
・登山口からみた対岸に渡る橋の様子
また筏津登山口には、バス停とバス待合所があるのでわかりやすい。なおバス停にバスの運行時間は書かれていなかった。運行状況を知りたい人は、新居浜市別子山支所に問い合わせましょう。
・筏津登山口にあるバス停
・待合室もある。下山後の休憩にも利用できる立派な建物であった。
装備の点検、出発前のミーティング、準備体操を済ませ、6時30分出発。
・登山口には、立派な標識があった。
・登り始めの登山道、少し急斜面です。
・瀬場登山口から登ってくる道との合流点(豊後)までは、なだらかで快適な道であった。
・道端に咲いていたお花を教えてもらった。とてもかわいかったので、あわてて写真をとった。残念ながら名前をわすれてしまった。
・瀬場登山口からの合流点にある標識
・標識を過ぎると、道がごろごろしてきた。
・岩の道、倒木を越える。
②瀬場谷分岐まで瀬音を聞きながら進んだ。途中に、水場がある。また八間滝が眼下に見えた。
・瀬場谷の橋を渡ると、②瀬場谷分岐はもう目の前である。橋には補助ロープが張られていたので高所恐怖症の私でも渡れた。
・振り返ると、先ほど肝を冷やして渡った橋が確認できた。なかなかの絶景ポイントである。
・7時40分、②瀬場谷分岐(瀬場谷出合)に着いた。右の道をとり、右股コースを進む。
・「あれっ! 沢を渡る? この沢地図にあったかな? 昨日の雨でできた沢の流れ? それにしては水量が豊富だなあ? 帰ってから確認しよっと。 大雨だと、ここで引き返すことになるなあ。雨でなくて良かった。」とブツブツ独り言。
・右股コース、結構ごつごつ岩だらけで歩き難い。疲れるど~。
・やっとのことで、赤石山荘と権現越を結ぶ赤石山山頂直下の巻道にでた。赤石山荘方面に向かう。
・巻道の様子。
・ここでもお花を教えてもらったが、名前をわすれてしまった。
・③赤石山分岐にきた。ここを直登し赤石越を経て山頂に向かう。
・赤石越への道も、かなりの急登。
・ここまで来ると、お花がたくさん。
・赤石越
・やっと赤石山山頂に着いたと思ったら、三角点を持つ山頂は、もう少し先であった。
・ここから、八巻山の切り立った岩稜の稜線が見えた。
・予定から30分遅れの11時に、三角点のある赤石山山頂に到着。
・山頂で記念写真
・ここからは、八巻山を経由した⑥赤石山荘へ向かうグループと、③東赤石山分岐まで戻り巻道を使って⑥赤石山荘へ向かうグループに分かれ出発した。寄稿者は、八巻山を経由しないコースを選択した。岩稜の八巻山は、次回のお楽しみにした。
・13時、予定から40分遅れで赤石山荘に到着
・2年程前に、極々一部のふとどき者のせいで山荘が閉鎖された。水場が荒れており水源まで水を汲みに行った。
・ここから、左股コースを下山する。渓流を眼下に瀬音を聞きつつ下る。丸木橋を渡り、沢を横切る。
・14時過ぎ空模様が怪しくなってきた。先を急ぐ。②瀬場谷分岐を過ぎる頃、雨がポツポツ降り出した。まだまだ先がある。
・予定から1時間遅れの16時、やっとの思いで筏津登山口に到着。歩行時間休憩含み9時間30分であった。
・無事に下山できたことを山に、パーティーメンバーに感謝する。初心者には、かなりキツイ山行であった。
寄稿者:T.NAKAI